トップメッセージ
食文化の起業
2000年12月31日、38歳11ヶ月でゼネコンを退職し、2001年4月に株式会社食文化を創業しました。土建業に依存する地域経済ではなく、地域の海や川や大地の恵みと、そこに根ざした文化を生かして、地域を元気にしたいと考えました。
都会よりもずっと早く高齢化の波が押し寄せた地方では、ITだの、新しいビジネスモデルだの、と言っても、正直、当時はそういうことを理解して、地方で実践できる人材が乏しかったのが実態です。
そこで、私は全国各地の様々な価値ある食を掘り起し、その価値を伝え、全国各地に流通させることで、地方を元気にし、同時に人々の食への貪欲な探求心を満足させられるサービスを目指し、うまいもんドットコムを2001年8月に開設しました。
様々なブランドで様々な食を伝えたい
その後、うまいもんドットコムに続き、豊洲市場ドットコム(旧称:築地市場ドットコム)、dancyuドットコムなど、数多くのブランドを展開しています。
それぞれのブランドには特徴があり、エッジの効いた食をお客様に提供しています。
複雑で多岐にわたる食のECの総合力でオンリーワンになる!
当社はシステム開発、コンテンツ制作、産地と商品のプロデュース、物流ソリューション、カスタマーサポートなどの機能を一元的に持つことで、極めてスピーディーに、かつ、ローコストで新規事業を立ち上げ、運営することが可能です。また、豊洲市場や大田市場他との連携で、全国・全世界の生鮮品を扱うことも可能です。そうした特殊性が、他社では真似できない企画を可能にしています。
マニアックと呼ばれたい
当社は複数のブランドを運営しているので一概には言えないですが、フラッグシップ『うまいもんドットコム』のVIP顧客のほとんどは55歳以上の男性です。まさに昭和生まれのバブル経験組です。うまいもんを食べるためなら遠くの店を訪ね、欲しいものは取り寄せ、大きな塊肉を焼く事も厭わない、そんなお客様が当社のヘビーユーザーです。
普通に売っているものではなく、一般入手困難なものを用意できるのが、当社の強みです。
一般的な主婦や若いネットユーザーには縁遠い食材も多いですが、十名に聞いて一名だけが猛烈に食べたい、マニアックな食をご紹介するのが、当社の特徴です。もちろん、量販店で手に入るようなものは扱いません。
20年間を超える、ぶれない経営で数十万人のお客様がいらっしゃいます。お得意様のご購入で着実に売り切れていくので、店頭のような廃棄は生じません。
小規模な生産量、少量多品目の産地マーケティングが得意
農業であれば新品種や伝統野菜のような生産量が少ないもの、畜産であればレアな品種や手間暇をかけて育てる究極の肉、水産であれば滅多に獲れないレアな魚種や旬の美味、生産量が限られた調味料、見た目は悪いので店頭では売りにくい美味、昔ながらの製法で賞味期限が短くて量販店には並べられない商品、予約限定の商品などなど、当社は生産量が少ない手作りの逸品や、量販店では評価されない日持ちしない商品を得意中の得意としています。
生産者の生産価値を、実際に販売して、お届けして、食べて頂き、消費者の認知する消費価値に変換するのが当社の仕事です。結果として、人口減少で地方の需要では事業継続が難しい生産者の、持続可能な生産をサポートできるのも当社の魅力であり、差別化です。
生産者の生産価値を、実際に販売して、お届けして、食べて頂き、消費者の認知する消費価値に変換するのが当社の仕事です。
元気で長生き、アンチエイジングの食
このまま日本の少子高齢化が進み、これまで同様に医療費を使っていては、国が破綻してしまいます。病気を治療するのではなく、まずは予防です。
元気な身体と精神を維持する為の基本は、上質な睡眠と適度な運動と生鮮を中心にした食です。目標は亡くなる寸前まで働ける人生。その点では、第一次産業とその周辺の加工業は、歳をとってからも従事しやすい仕事です。
特に地方では大きな現金収入がなくとも、歳をとってからであれば、それなりに豊かで楽しい生活を営めます。地方の人々の元気で長生きという観点からも、生産規模が小さくとも、その情報を発信し、商いを作ることに大きな意義を感じます。
当社は今後の日本と、十数年後に高齢化が一気に加速するアジア諸国での、アンチエイジング・医食同源の食のマーケットを見据え、これまで追求してきた美味しい食(グルメ)、楽しい食(エンターテイメント)に加えて、アンチエイジングの食を開拓していきます。
何歳になっても、うまいもんを食べながら、元気な日々を送り、
愉快な仲間や家族がいる!そんな日本にしたいと考えます。
萩原 章史Akifumi Hagiwara
代表取締役社長
1962年静岡県生まれ。大学卒業後、大手ゼネコンに勤務。中国・北米などを中心に13年間を海外で暮らす。2001年株式会社食文化を起業。インターネットやパソコンが出来ない生産者を支援するためのネット販売システムを構築し、日本人を元気にすることをミッションに掲げ、中高年をターゲットにしたECサイト「うまいもんドットコム」を創業。
2004年、東京中央卸売市場(築地青果市場)と提携し、全国の特選フルーツや野菜を宅配する「築地市場ドットコム」をスタート。2018年10月にはサイト名称を、築地から「豊洲市場ドットコム」にあらため、豊洲の新市場を拠点に活動中。