食文化で働く母たちの声
食文化には子育てをしながら働いている母がたくさんいます。そしてその働き方は様々です。フルタイムでキャリアアップもスキルアップも目指している人、子供が小さいうちはキャリアアップを中断し大きくなったら最前線に復帰したいと考えている人、子育てを第一優先にしつつ家事育児の空き時間を仕事に充てている人・・・
今回、そんな母たちが、今どんな働き方をして、日々どんなことに悩み、どんな工夫をしているのか、アンケートを実施しました。その集計に基づき、オペレーション事業部マネージャー、一男一女の母である小松と社長室室長、三女の母の山城が食文化で子育てをしながら働く母のリアルを分析します。
小松 葉子
オペレーション部オペレーション課 マネージャー
2008年入社。オペレーション部にてお客様対応を経験したのち、マーケティング部でEC運営や商品企画など幅広くこなす。2012年から2018年まで子育てのためアルバイトへの契約変更を経て、2019年に正社員に復帰し、2021年にマネージャー就任。冷凍フライや干物・漬け魚など、揚げるだけ・焼くだけ系食材を駆使し、日々の時短術として活用。家族が好きなのは『海老パン』、『村越さんの青森シャモロック』を使ったローストチキン、『骨付きイベリコ豚』のロースト。特に『海老パン』は、子供達の軽食にぴったりで、冷凍庫にあるととても便利な一品。
山城 亜紀
社長室 兼 システム部 執行役員
2012年入社。システムと社長室を担当し、2018年に執行役員就任。2014年と2019年に育休を取得し、三女の母。うち下2人はイヤイヤ期真っ最中の双子で、『好きなおやつで気をそらすの術』を使いすぎてしまっているのが最近の悩み。自社ECサイト『うまいもんドットコム』をこよなく愛し、気づいたらプラチナ会員に。おすすめ商品は、『鹿角短角牛のサガリ』をネギ塩ごま油だれで。数に限りがあり、入荷速報をタイミングよく開封できないと購入できないゲーム性もまたよし。『海峡サーモン』はテーブルに出した瞬間に争いが始まる子供たちの大好物。夫は夏が近づくと『田舎庵の鰻の蒲焼き』を決まってリクエスト。
働く母の数 ~働く母率、正社員は約20%、アルバイト社員は約50%~
山城
2021年6月現在、正社員32名のうち、女性13人、そのうち既婚が6人で全員が子育て母です。正社員は2人が産休・育休中、1人が時短勤務、3人がフルタイムです。一方で、アルバイト社員・契約社員は22人中11人が子育て中(20歳以下)です。アルバイトの方は子供が小学生くらいまでは1日4~6時間で週3~4勤務、中学高校生になってきたら週4~5で1日7~8時間で働く人が多いようです。この他にも、子育てを終えたママたちも3名フルタイムで働いています。
小松
私は、下の子が2歳になるまでは、アルバイトでの時短勤務(~15時、~17時)をしていました。育児が軌道に乗るまではフルタイムで仕事ができるのか不安がありましたし、保育園のお迎えリミットから逆算すると、通勤時間がどうしてもネックでした。
山城
私も最初の育休開けの時はどうするか悩みました。子育てが未知すぎてフルタイムで働けるのか、多少所得を下げてでも違う働き方をしたほうがいいのかと。結局、勢いで最初からフルタイムでしたが、生活のリズムをつかむまでは何度もその選択を後悔しました。2回目の時は子育てしながら働くイメージができていたので、迷わずフルタイムを選びました。
子供の年齢 ~未就学児子育て率約50%~
山城
6歳以下の未就学児率が高いです。正社員の平均年齢が35歳前後なので子供たちがそのくらいの年齢に集中していますね。
小松
私は2008年入社ですが、当時子育てママ社員は一人もいなかったです。その時代の正社員平均年齢が28歳くらいだったと思うので、結婚・子育て前の世代が多かったですね。実は私、食文化で初めて育休を取得したんです。前例がないので、上司が制度や申請方法など、色々と調べて相談に乗ってくれたのは心強かったです。
山城
そうなんですね!道を切り開いてくれてありがとうございます!そしてその後、女性活躍推進のための法的な整備と労働者不足が背景にあると思うのですが、食文化としては、築地から船橋と豊洲に移転した際に、その界隈でアルバイト社員を多く採用したため、子育て世代が一気に増えましたね。
小松
ここ数年で築地時代とはずいぶん様変わりしました。住宅が多くある地域に移転したおかげですね。年齢層も少し上がりましたが、以前より落ち着いたというか、安定感のある雰囲気になったと思います。地域の話題で盛り上がったり、同じ小学校に通うママさんが複数いたりするので、小学校やPTA等の情報交換もできちゃいます。
山城
それはいいですね。確かに豊洲のママたちも情報交換しています。私も、地区は違いますが、学童のこととか夏休みのお弁当のこととかを聞ける先輩ママが多いのは心強いです。
働く目的 ~やっぱりお金は大事なようで~
生活費・教育費・貯金 7人
仕事が好き・やりがいを感じる・達成感を味わいたい 6人
ミッションに共感した 2人
社会復帰・社会との接点を持つため 2人
スキルアップのため 1人
他多数
山城
生活費は切実ですが、なぜだか収入が増えれば増えるほど支出も増えます。食文化で働いていると食の魅力がありすぎてエンゲル係数が年々上がってしまうのです・・・我が家だけかもしれないですが・・・
小松
我が家は息子が小学生になり、急激に教育費が膨らみ始めました。まだ最低限の事しかやっていないですが、受験や高校大学進学など先々を考えたら、桁が変わってくるんだろうなと今から恐怖です。
山城
双子なら2倍ですね・・・エンゲル係数上げている場合じゃない・・・と。あと契約形態に関わらず、仕事が好き、達成感を仕事で味わいたいといった意見も多いですね。
小松
わかります。私も育休時に、専業主婦(家の中にいる事)は自分には向いていないと確信しました。家族以外の誰かに必要とされたり、客観的に評価されることって、やっぱりとても嬉しいことですよね。
食文化を選んだ理由 ~ビジョン共感 vs 働きやすさ~
食に興味があった 6人
自宅から通いやすい距離だった 4人
仕事内容に興味があった 2人
就労条件がマッチしていた 2人
ユーザーとして利用していた 1人
他多数
山城
これは2極化しました。正社員は食に興味があったなどビジョンや仕事の内容重視、アルバイト社員・契約社員は自宅からの距離や就労条件でした。小松さんは住んでいる町に食文化が移転してきましたね。やっぱり、ラッキーという気持ちでしたか?
小松
それはもう、ものすごい★★★ラッキー★★★ですよ!神様に「仕事を一生懸命やりなさい」と言われているような気がして、移転をきっかけにアルバイトから正社員に戻りました。職場が近いおかげで、19:00お迎えリミットに対し、18:50に会社を出ればぎりぎり駆け込めるのも個人的には大きなポイントです。同じ学区のママさんが多い職場なので、学校の行事などの情報交換がしやすく、ママ友が少ない私には本当にありがたい存在です。
山城
会社が近所に移転してきたからといって、そこでできる仕事がなければ容易に異動できるものではないのですが、それがすんなりいったのは小松さんのこれまでの仕事の幅の広さと経験があってこそですね。マーケティング部での仕事には未練はなかったのですか?
小松
マーケティング部では商品の仕入れやページ作成など、商品企画に関わる仕事をしていて、とても楽しくてワクワクする仕事でした。でも、仕事から離れた育児期間中に一消費者としてサイトを見ていた時に、「もっとこうしたら分かりやすいかも」とか「こういうサービスがあったらいいのに」等、顧客目線でサービス改善をする必要性を強く感じるようになりました。オペレーション部は、お客様の要望から具体的かつ迅速にサービス改善ができる部署なので、とてもやりがいを感じます。部署が変わっても、より良いサイト(会社)にしていこう!という本質的な気持ちは何も変わらないんです。
パートナーとの家事育児比率 ~大事なのはお互いが納得する役割分担~
山城
男女平等の世の中になってきたとは言いつつも、やはり女性が家事をする風習は残っており、6:4以上が多いですね。食文化の特性上料理好きなママが多いのも理由かもしれません。ただ、家事はママメインだけど、子供たちの遊び相手はパパの役目など役割を分けている方も多かったです。そして、役割が決まっているので、その割合に不満がないというのがほぼほぼの回答です。旦那さんの方が比率が高い方が3人もいますね。びっくりです。そしてうらやましい・・・
小松
我が家はまさに3:7です。うちはちょっと特殊かもしれませんが、コロナで夫の在宅時間が増えたのと同タイミングで私がマネージャー職になり、比率が逆転しました。
山城
同じような割合の人たちがもう2人いるので、どうやら食文化で働く母たちの多くは在宅勤務の恩恵を受けているようです。
小松
現状は満足していますが、在宅勤務が明けたら元の比率に戻るのかと思うと今から少し怖いです。。。
山城
これだけ長期で在宅勤務をしてもある程度ワークするとわかってきているので、コロナがあけても完全出社にはもどらないのではと予想しています。そうであることを祈りましょう・・・
育児をしながら働く上で大変なこと ~苦労も多いワーママ~
子供の体調不良や行事でイレギュラーな早退、休みが生じること 6人
乳幼児期のワンオペ 3人
繁忙期に予定通りの時間に帰れない時がある 1人
食事の準備にあまり時間が取れない 1人
自分の食事に時間がかけられない 1人
朝どうしてもバタバタしてしまう 1人
他多数
山城
どれも「わかるわ~」という感じです。我が家は第1子の発熱が多く、夫とお迎えどっちが行くか、どっちが休むかでいつも揉めていました。夫婦生活継続の危機もあったかも・・・。下の双子たちは、小さく生まれたせいか姉が保育園から持って帰ってきたかはわからないのですが、早いうちにいわゆる必ずかかる病気にほとんどかかってしまったので、保育園に通いだしてからは休みはほとんどなかったのです。ただ、1歳半くらいまでは勝手に遊んでくれるなんてことがなく、抱っこ&おんぶは当たり前、帰宅してから寝かしつけるまでが苦行でした。
小松
そうですよね、一人でも大変なのに、二人同時なんて想像つきません!私は乳幼児期のワンオペがつらかったですね。特に、会社を出てから寝かしつけるまでが戦場でした。夕食を作っている間やお風呂直前に寝落ちしてしまうこともあり、そうなると全てのタイムスケジュールが崩れてしまう。パートナーや親族など、大人がもう一人いれば・・・と感じることはよくありました。あと、下の子の育休中でしたが、上の子が骨折したことがあります。(ソファの背面から床に飛び降りようとしてバランス崩し落下、肘を骨折)保育園では骨折が治るまで預かれないと言われ、育休中だったから大丈夫でしたが、仕事に復帰していたら詰んでいたなと思いました。自分自身の意思や努力だけではどうにもならないのが育児のところですね。
働きやすいところ ~柔軟な働き方を重視~
子どもの行事や急な休みによる勤務調整がしやすい 5人
子育てへの理解が深い 2人
実績に応じた評価がされること 1人
最悪自宅でも対応できる仕事が多い 1人
アルバイト社員でも幅広い業務にかかわれる 1人
服装が自由 1人
他多数
山城
食文化では、バリバリ働きたい人も稼働を抑えたい人も、自身の状況と希望に応じて働き方を調整できるよう、様々な働き方を選択できるようにしています。例えば正社員で言うと、フレックスタイム制、時短勤務、年間での休日管理などです。アルバイト社員の場合は、業務を多能工化することで、急な休みでも柔軟な調整がしやすいようにしています。
小松
そこは育児中のアルバイト社員にとってとても重要だと考えています。現場でも、学校行事や急な発熱での調整がしやすい職場雰囲気づくりを心がけています。メンバーも「権利だから休んで当然」という人はおらず、次の出社の時に「お休みありがとうございました~」と言ってくれるので、お互い気持ちがいいです。
山城
自社取扱商品が社販価格で買えるのもうれしいところ。賞味期限間近や切れてしまっている在庫品の販売は驚きの価格です。豊洲では、マスクメロンやうになど、サンプル品や売れ残り品争奪のじゃんけん大会もあり、結構盛り上がります。
小松
社販制度は本当に嬉しいですね。よく利用しています。船橋では、業務用冷凍品の賞味期限切れやパッケージ破損などのロス品を複数人で共同購入して分け合ったりしています。年末年始にはカニ・いくら・数の子などの高級食材も出てくるので、皆さんテンション上がっています。
山城
あとは、要望として在宅勤務も多いのですが、出荷やカスタマーサポート、市場での商談など現場にいないとできない業務も多く、現状で残宅勤務が許可されているのは特定の職位・職種のみです。働き方の多様性という意味だと今後の課題かもしれません。
働いてよかったと思うとき ~お金だけではない!働くことは達成感~
家庭では味わえない達成感が味わえる 5人
感謝されたとき・評価されたとき 3人
子供たちが自立しやすい 2人
食に詳しくなる・食への意識が変わる 2人
日々の刺激になる 1人
他多数
山城
働く目的に「生活費・教育費・貯金」と答えた人が6人もいるのに、働いていてよかったことがお金がらみなのは1人だけみたいですよ。小松さん。
小松
え~、本当ですか?皆さん本来の目的を忘れているんじゃ・・・。ただ、実際働いてみたら、他にも魅力が沢山あるっていうのは素晴らしいことですね。私にとっては、自分自身や子供のためにある程度余裕をもってお金を使えることも、働く大きな理由ですね。買い物のたびに夫の財布に相談したり遠慮するというのは、私の性格に合わないのかも。
山城
それは確かにそうですね。相談したことがなかったし、夫から食費抑えてとか言われたことはないけど、言われたら結構ストレスかもです。
小松
あとは、子供にとって「母親は家にいるべき」という価値観も否定はしませんが、小さい頃から多くの大人や友達に囲まれて育つことで、社会性が身に付くという面もあると思います。安心できる人・場所が家庭の外にもあるという事は、とても良い環境だと思っています。
さいごに
山城
今回のこのアンケートを通して、ポジティブな感想をたくさんもらいました。働くのは嫌だけど生活のために仕方ない・・・みたいな考えの人もいるのかなと思ったら全然そんな人はいなくて、仕事に誇りとやりがいを持っている人が多かったのが印象的でした。自分にとっていいバランスで働くことが、家庭も仕事もうまくいく秘訣なのかなとも感じました。
小松
今回のこの企画を通し、食文化の社風や働き方の理解促進につながれば幸いです。なお、食文化では私たちと一緒に働いてくださる方を常時募集しています。働く母だけでなくこれから母になりたい方もその予定もない方ももちろん男性も、興味のある方はこちらからご連絡ください。
おまけ ~食文化社員がおすすめする時短飯と勝負飯~
スーパーで買ったうなぎを温めてご飯に乗せるだけの超時短メニューは簡単なのに、満足度がかなり高いです。時短ではないですが『香川県伊吹島産の大羽いりこ』を使った味噌汁も我が家の定番です。夕飯の準備をしながらささっと出汁が取れ、市販の出汁とは美味しさが全く違うので娘の食欲もアップします。過去に作って家族に最も喜ばれたのは『あいち鴨のすき鍋』です。特に、締めに作った鴨せいろが大絶賛で、お店より美味しいと毎年リクエストされます。(ママ歴1年・商品部 田中)
『古里精肉店の牛すじ』は貯蓄しておくと便利です。家電のタイマー機能の助けもあって手軽に美味しい牛すじ煮込みが作れます。また、副菜は休みの日に作り置きしています。基本水日休みなので2~3日分の準備でよく、夏場の冷蔵保存でも劣化問題は起こりません。それでも忙しい時の鉄板メニューは卵かけご飯と豚汁の組み合わせ。野菜も栄養も取れて手軽です。家族に過去イチ喜ばれたのは『魚三の天然鴨』です。冬になると鍋に頼り飽きられがちな我が家ですが、そんな中でも家族から美味しいの連発でした。(ママ歴10年・Webマーケティング部 大村)
夕飯に時間がかけられない日はほぼほぼ牛肉です。塩胡椒してステーキかタレをつけて焼くだけの焼肉は超時短で、偏食娘にも喜ばれます。また、『舞阪のシラス』を小分けにして冷凍庫に常備し、いざというときに出しています。家族全員大好きなのは、『古里精肉店の飛騨牛ローストビーフ』。私の誕生日に夫が注文し、弟が作ってくれました(笑)あと、『江戸前ちば海苔』で作ったとろたく巻は、海苔をカットして巻いただけですが、とてもおいしく好評です。(ママ歴3年・オペレーション部 阿川)