産地開拓プロデュース

地方の知られざる食の世界に魅了された

私は香川出身ですが、結婚とともに転勤生活が始まりました。最初に移り住んだのは秋田、食文化の違いに驚きました。
スーパーに行くと、草（山菜）がてんこ盛り！かすべ、ギバサ、とんぶり、ちょろぎ、ハタハタ、塩鯨、何故か”糠”に覆われた魚など、知らない食材の数々に衝撃を受けました。食べ方がわからないので、流暢な秋田弁を繰り出す通りすがりのおばちゃんからレシピをよく教えてもらったものです。
保存食やマタギの文化も面白いです。知られざる食の背景を沢山の人に知ってもらえるような仕事がしたいと思っていたところ、東京へ転勤が決まり、食文化に巡り合ったのです。

変わらねば！気候変動で産地は変わり、世界情勢で物が無い！

気候変動で日本周辺の海水温がここ数年で平均して1度上昇しました。この1度が魚たちに大きな影響を及ぼします。卵・稚魚の段階で生存の危機にさらされ、プランクトンが異常増殖して赤潮を発生させて魚介類を死滅させたり、餌の食い気が落ちて小型化したり、親潮の海流スピードが上がり沿岸からはるか遠くへ流されたり、アイゴのような海藻を餌とする魚が年中活性化して磯焼けを起こし、藻場を住処とする多くの生物の生態に影響しています。生き残った魚は適温を求めて北上し、これまで獲れなかった魚が産地で水揚げされるようになりました。また別の視点では、昨今の世界情勢や為替も絡み、日本に住む私たちは海外に買い負け、どんどん輸出が進んでいます。今まで通りは通用しないのです。

私は産地プロデューサーとして、一日本人として、買い負けないよう、産地に働きかけ我々の場で売りたいと思ってくれるような状態を作らなければなりません。お客様には、このサイトは楽しくて食べたいものが沢山ある、と思っていただけるよう、魅力を引き出しアピールを続けていかねばなりません。まるで恋愛。振り向いてもらえるようこちらも必死です（笑）。

代表の萩原が数多くの商品をプロデュースする様子を見て、目利き人の存在意義を学びました。人の心を動かすのですから、相当の知識と熱量が必要です。でも日本を救う一助になるなら、その行動には価値があると思っています。（勿論過去から脈々と続く逸品はそれはそれで全力で仕入れますけどね！）

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豊洲市場の大卸や仲卸と共にWEBの魚屋として、市場ならではの魚が届けられるよう、当日宅配を実現し、きょう着く便というサービスで鮮度の良いお品物をお届けしています。
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自分が大事に思うこと

自分が大事にしたいことは何だろうと考えると、仲間を大事にしたいということ。それは社外社内ともに。販売に至るまでに多くの人との繋がりが生まれ、その人たちと幸せで明るい未来を作りたいと強く思うのです。そのためには売上を上げ利益を残さねばなりません。しかし本当に変化が激しい！その変化に対応すべく、最適解を求め高速でPDCAを回し、数字で判断し、感情に刺さるよう言葉を紡ぎ、売って売って売りまくる！そのために勉強する！が結局のところ、私に課せられた課題だなと帰結します。

食文化はチャレンジを大いに受け入れてくれる会社です。「食で世の中を元気にしたい！」に共感する仲間に沢山集まってほしいです。やれることは沢山あります。